音は神なり、神は音なり
2018年 01月 12日
今日の昼頃、何やら耳に高らかな声が聞こえてきて、その音がずっと伸びて響いていて、
いつもと違ったその声の様子に、何事かと音の聞こえてくる方に顔を向けると、
新年恒例の「歌会始の儀」の様子がニュースで紹介されているところでした。
天皇皇后両陛下のお歌が、独特の読み方で高らかに詠みあげられていました。
何とも優雅でしばし聴き入ってしまいました。
今年の皇后陛下のお歌です。
「語るなく重きを負いし君が肩に早春の日差し静かに注ぐ」
皇后さまの優しさが表れていて素晴らしいお歌ですね。
語るなく~~~~~
重きを背負いし~~~~~~
君が肩に~~~~~~
早春の日差し~~~~~~
静かに注ぐ~~~~~
息の続く限り、音を伸ばしています。く~~~~とか、し~~~~とか・・・
プロの方ですから、どこまでも高らかな声は続き、伸びています。
楽器の音のように安定して伸びているその声を聞いていて、
最近知った言葉「音は神なり、神は音なり」をふと思い出しました。
これは町田宗鳳という方の言葉です。
また、これは別の方の意見ですが、
「はじめに言葉ありき」というのは、「言葉」というのは「音」と解釈することができ、
はじめに音ありき・・・音というのは言霊かもしれませんがと、
このように書かれている文章に出会ったり、
このようなことが幾度となくありましたから、
歌会始の儀の高らかな声が聞こえてきたときに、つい聴き入ってしまったのです。
この声を聴いていて、平安時代の大和の国にタイムスリップしてしまいました。
和歌をたしなむ知恵と自然を愛でる優雅さと、何とも雅な世界ですね。
音波という言葉があるように音は波で伝わります。
この世にあるものすべては、それ独自の周波数を持っている波だそうで、
すべての物質も分子、原子、素粒子と小さくしていくと、それは波であり、
また、思考も波といわれています。
私たちの身体も物質ですから波であり、身体は振動しているそうですね。
最近、見聞きするものが、どういうわけか、そのように書かれたものが多く、
「音は神なり、神は音なり」は特に印象に残っていたので、
歌会始の儀の歌詠みの晴れやかな声に、つい引き付けられてしまいました。
古の時代から続いている儀式には、
そこにはもっともっと深い意味が、込められているのでしょうね。
古の人たちは、自然とのつながりが深くて、自然の声を聴くことができたそうですから、
草木や動物や虫や、季節の巡りなどを、身近な存在として崇めていたのかもしれません。
古の儀式など、そこには生命のヒントが隠されているかもしれません。
あの高らかな声の中にも・・・
今日の夕日です
みなさま、素敵な一日をお過ごしくださいね!
自由部門に参加します
by gutsuri
| 2018-01-12 20:41
| スピリチュアル