訪問リハビリは、身体ケアとボケ防止にも有効
2016年 12月 08日
亡くなった母は認知症と診断されてはいませんでしたが、
何しろ高齢でしたから、百歳を過ぎてからは、やはりその歳なりのボケはありました。
が、しっかりしているところもまだ残っていて、
そして、私の介護はそれに頼っていたところが大きいので、
母に関することは、一つ一つ母に聞いてから決めていました。
「どうしたいの?」と聞くと、「そうだね~ これがいいね~」などと答えてくれました。
最期までしっかりしていた母ですが、
そのことを考えるたびに、訪問リハビリの先生たちを思い出すのです。
母は週に3回の訪問リハビリを受けていました。
訪問リハビリは40分間で、初めの10分は体温や血圧などのバイタルをチェックしますから、
リハビリの正味の時間は30分です。
99歳から歩いていないですから、股関節硬縮の症状があらわれ、
リハビリは、股関節硬縮のためのマッサージをメインにしていただいていましたが、
全身の関節や筋肉の動きなども常に看ていただき、
脚、足、腕などの動きとか、身体を支える力を付けることなど、
全身に刺激を与えて頂いていました。
リハビリをしている間は、いつも大きな音でテレビをつけ、
午前中なので美味しいものやお料理などが画面に現れるので、
「美味しそうですね~」とか「カニが並んでいますね~」など
テレビを見ながらリハビリの先生が話しかけます。
すると、母もつられて「あら、いいですね~ 食べたいですね~」などと
テレビを見ながら先生とおしゃべりをしていました。
私がいつも感心したのは、リハビリの先生の言葉の持っていき方です。
美味しそうですね~とか、甘そうですね~、しょっぱくないですかね~、
すっぱそうですね~、たくさんあって食べきれないですよね、堅そうですね、
柔らかそうですね、口の中でとろけそうですね、噛みごたえありそうですね、
苦くないですかね、などなど、言葉で母の頭に刺激を与えるのです。
リハビリの30分間、先生は話続け、言葉でも母に刺激を与えているのです。
先生の手は動いていて、また言葉でも母をリハビリしているのです。
「美味しそうですね」だけではなくて「すっぱくないでしょうかね」などと言われると、
自然に唾液が口の中に湧き出ますよね・・・
「しょっぱくないでしょうかね」と言われれば、塩辛さを口の中で味わったりします。
言葉でも刺激を与えることをリハビリの先生たちは訓練されているので、
次から次へ・・・先生と母の会話が途切れることはありません。
これには本当に驚きました。
この真似はなかなかできませんよ~
私も母と会話はしましたが、用事が済むと母との会話は途切れます・・・
耳の遠い百歳を過ぎた高齢者との会話が30分続くのは、プロだから・・・です。
母のリハビリは、身体のリハビリだけではなくて、脳への刺激のリハビリも同時進行でした。
そして、これを母は楽しみにしていたのです。
リハビリの先生たちとの会話が好きだったようです。
母が最期までしっかりしていたのは・・・
物事の判断がわりと出来たように思われるのは・・・
このリハビリの効果が大きく影響していたと信じています。
訪問リハビリとは、身体的な動きのケアだけではなくて、
五感に刺激を与えて、ボケ防止にも大きく役立っている・・・
リハビリの時間には、母の明るい声が聞こえてきましたから、
母は喜んでリハビリを受けているようでした。
在宅介護は大変なところもありますが(私の場合は外出が限られました)
ケアマネさんに相談すると、いろいろと提案してくださいます。
その方に合った介護をアレンジしてくださいます。
ヘルパーさんや訪問リハビリ、訪問入浴など本当にたくさんの方々のおかげで、
母は103歳まで幸せに生きることが出来たのだと思っています。
お世話してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
昨日の夕日
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何しろ高齢でしたから、百歳を過ぎてからは、やはりその歳なりのボケはありました。
が、しっかりしているところもまだ残っていて、
そして、私の介護はそれに頼っていたところが大きいので、
母に関することは、一つ一つ母に聞いてから決めていました。
「どうしたいの?」と聞くと、「そうだね~ これがいいね~」などと答えてくれました。
最期までしっかりしていた母ですが、
そのことを考えるたびに、訪問リハビリの先生たちを思い出すのです。
母は週に3回の訪問リハビリを受けていました。
訪問リハビリは40分間で、初めの10分は体温や血圧などのバイタルをチェックしますから、
リハビリの正味の時間は30分です。
99歳から歩いていないですから、股関節硬縮の症状があらわれ、
リハビリは、股関節硬縮のためのマッサージをメインにしていただいていましたが、
全身の関節や筋肉の動きなども常に看ていただき、
脚、足、腕などの動きとか、身体を支える力を付けることなど、
全身に刺激を与えて頂いていました。
リハビリをしている間は、いつも大きな音でテレビをつけ、
午前中なので美味しいものやお料理などが画面に現れるので、
「美味しそうですね~」とか「カニが並んでいますね~」など
テレビを見ながらリハビリの先生が話しかけます。
すると、母もつられて「あら、いいですね~ 食べたいですね~」などと
テレビを見ながら先生とおしゃべりをしていました。
私がいつも感心したのは、リハビリの先生の言葉の持っていき方です。
美味しそうですね~とか、甘そうですね~、しょっぱくないですかね~、
すっぱそうですね~、たくさんあって食べきれないですよね、堅そうですね、
柔らかそうですね、口の中でとろけそうですね、噛みごたえありそうですね、
苦くないですかね、などなど、言葉で母の頭に刺激を与えるのです。
リハビリの30分間、先生は話続け、言葉でも母に刺激を与えているのです。
先生の手は動いていて、また言葉でも母をリハビリしているのです。
「美味しそうですね」だけではなくて「すっぱくないでしょうかね」などと言われると、
自然に唾液が口の中に湧き出ますよね・・・
「しょっぱくないでしょうかね」と言われれば、塩辛さを口の中で味わったりします。
言葉でも刺激を与えることをリハビリの先生たちは訓練されているので、
次から次へ・・・先生と母の会話が途切れることはありません。
これには本当に驚きました。
この真似はなかなかできませんよ~
私も母と会話はしましたが、用事が済むと母との会話は途切れます・・・
耳の遠い百歳を過ぎた高齢者との会話が30分続くのは、プロだから・・・です。
母のリハビリは、身体のリハビリだけではなくて、脳への刺激のリハビリも同時進行でした。
そして、これを母は楽しみにしていたのです。
リハビリの先生たちとの会話が好きだったようです。
母が最期までしっかりしていたのは・・・
物事の判断がわりと出来たように思われるのは・・・
このリハビリの効果が大きく影響していたと信じています。
訪問リハビリとは、身体的な動きのケアだけではなくて、
五感に刺激を与えて、ボケ防止にも大きく役立っている・・・
リハビリの時間には、母の明るい声が聞こえてきましたから、
母は喜んでリハビリを受けているようでした。
在宅介護は大変なところもありますが(私の場合は外出が限られました)
ケアマネさんに相談すると、いろいろと提案してくださいます。
その方に合った介護をアレンジしてくださいます。
ヘルパーさんや訪問リハビリ、訪問入浴など本当にたくさんの方々のおかげで、
母は103歳まで幸せに生きることが出来たのだと思っています。
お世話してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
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by gutsuri
| 2016-12-08 07:01
| 介護