16日の夕方、ホテルに荷物を預けて、小雨の中、橿原神宮に行きました。
人の姿は見えません・・・
広い敷地の中は閑散としています・・・
その日は、昼頃、奈良に着き、
春日大社に行ったときには、かなり雨が降っていたにもかかわらず、境内は混み合っていて、
観光バスから次々に人が降りてきて、周囲には中国語が飛び交っていて、
一瞬、私は中国にいるのかと錯覚するほどでした。
それに比べると橿原神宮は何と落ち着いているのでしょう。
夕方、4時前でしたけど・・・時間のせいもありますね、きっと・・・
参拝客は私一人でした。
一の鳥居をくぐり参道をゆっくりと歩き、二の鳥居をくぐり南神門から中に入ります。
その南神門に、「17日の午前10時から神嘗奉祝祭」というお知らせがありました。
17日というと明日のこと・・・明日、神嘗祭があるということ・・・
これってシンクロニシティかしら・・・
明日も橿原神宮に来て、神嘗祭を見よう・・・こう思って、
近くにいた巫女さんに神嘗祭のことをお聞きしました。
「今も巫女さんたちが明日の神嘗祭で舞う踊りの練習をしていますよ」
あら~、素敵ね~ 楽しみだわ~
外拝殿と内拝殿は長い廻廊でつながっています。
一般の参拝客は外拝殿までしか入れませんが、儀式は内拝殿でとり行われます。
小雨の中、広い広い境内の中をゆっくりと回りました。
17日、神嘗奉祝祭当日の橿原神宮の外拝殿です。霧雨でした。
宮司さんたちが南神門から入っていらっしゃいました。
外拝殿横の廻廊でご挨拶の儀式が始まりました。
廻廊を通って内拝殿に向かわれます。
内拝殿で儀式が始まりました。
本殿(外拝殿からは見えません)への階段を上り、
本殿に上がっては、膝で歩いていらっしゃいました・・・
相手は神様なのですから、膝をついたままです。
何度もお礼をして感謝を表し、お供え物を差し上げたり、
儀式の詳細は分かりませんが、恭しく執り行われる儀式は普段目にすることはありませんから、
物珍しさから写真を撮りましたが、
後で考えると、神様にカメラを向けて良かったかどうか・・・迷うところですね・・・
本殿はまったく見えませんでした。
巫女さんたちの舞が始まるようです。
四人の巫女さんたちの舞は優雅でしたね。
儀式が終わり、宮司さんも巫女さんも退場されました。
神嘗祭の儀式は30分余りでした。
普段拝見することができない儀式を目にすることができて嬉しかったです。
17日の予定は変わってしまいましたが、
出かけた先でシンクロニシティと思われる偶然に出会ったら、
やはりそれに従うのがいいですよね~
神嘗祭という言葉さえ、私は知らなかったのです。
家に帰って調べると、重要な宮中祭祀であることがわかりました。
日本文化研究ブログより
●神嘗祭
毎年10月17日に執り行われ、伊勢神宮においてその年に収穫した新穀を奉納する儀式であり
収穫された初穂を天照大御神にお供えし、五穀豊穣を感謝します。
●新嘗祭
毎年11月23日に宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)で執り行われます。
新嘗祭では収穫された初穂を天照大御神はじめ天神地祇にお供えし、
五穀豊穣を感謝したあと天皇陛下も初穂を召し上がります。
今まで知らなかったこと・・・日本の古の文化を垣間見ることができて良かったです。
そして、旅先でいろいろなことに出会うその偶然も楽しみですね。
橿原神宮の鳥居です
みなさま、素敵な一日をお過ごしくださいね!