ブログを書くことが介護を支えてくれた
2017年 09月 30日
私の介護は4年間でした。
母が99歳で歩けなくなり、そこから母の介護が始まったのです。
はじめのうちは何もわからなくて、右往左往していましたよ。
母は丈夫な人で、99歳で歩けなくなるまでほぼ自立して日々を過ごしていましたから、
母の健康は母任せ・・・それで済んでいました。
母はすこぶる健康な人だったので、母が歩けなくなるなど考えたこともなく、
母はずっとこのまま元気でいてくれるなどと、そのような信念を私は持っていて、
今考えると、私の幼さに・・・非常識に・・・あきれてしまい、笑ってしまいます。
でも、それくらい元気だったのですよ。
母は活気があり、エネルギーに満ち溢れ、気合が入っていました。
歩けなくなってからは、紙おむつ使用になりましたが、
ヘルパーさんやリハビリの先生方、訪問入浴、往診の先生などのお世話になりながら、
一つ一つ教えていただき、どうにか乗り切ることができました。
ケアマネさんや介護用品をお借りしていた業者の方にも助けていただきました。
本当に有難かったですね。
何も知らなかったですから・・・
床ずれがどのようなものかも知りませんでした。
そして、介護の傍ら、ブログをほぼ毎日書いていました。
母の介護をしていて、時間の制約があるにもかかわらず、
介護記録のような感じで、書いていました。
そう、初めは介護の記録を書いているつもりでしたが、
そのうちに、介護の現状把握、これからどうするか、介護の見通し、また、介護の問題点とか、
毎日書いているうちに、いろいろと介護の形が見えてきて、
書くことで整理され、私の介護に対する思いもはっきりとしてきました。
母は歩けないにもかかわらず、ベッドの中でとても元気で健康でしたから、お薬を飲むこともなく
ヘルパーさんやリハビリの先生、往診の先生とのコミュニケーションを楽しみに、
ベッドの中で新聞、雑誌や本を読んだり、お箏のCDを聴いたり、明るく過ごしていました。
4年間の介護のうち、3年半は何の問題もなく、
気を付けたことは、母がベッドの中で楽しく過ごすためにはどのようにしたら良いか・・・
焦点はこれでしたね。
明るく元気に過ごすことが母のパワーの源だと知っていました。
介護をしていた頃をたまに想い出すことがありますが、
今はっきりとわかることは、
ブログを書くことが、私の介護を支えていてくれていました。
ブログを書くことで、介護全体を見ることができましたが、それだけではなくて、
介護に取り組む私の姿勢が、ブログを書くことで育っていき、
ブログを書くことで、介護に対する私のモチベーションが上がっていき、
ブログを書くことで、母の介護を前向きにとらえることができて、
介護をして初めて気が付くこと・・・たくさんありますが・・・
このことに気が付くことができました。
介護は大変なことと思われていて、それは、まあ、そういうところも確かにありますが、
介護をして初めてわかる大切なこと、貴重なことをいろいろと体験できたのです。
生きるとは何かということを、老いて死に行く人の立場になって考え、
生きるとは何かということを、高齢者を見守りながら、介護する私の立場から考え、
在宅看取りをするつもりでしたから、どのような看取りにするかを考えたり、
死が傍にある暮らしは、死後の世界や輪廻転生、魂などという言葉も気になって調べたり、
また、介護の持つ奥深さをしっかりと味わうことができたのは、
ブログを毎日書くことで、生きることの意味の深さを知り、
その日その日が持つ密度の高さ、母の一日も、私の一日も、その日はその時だけだということ、
母の今日一日を楽しくすると同時に、私の一日の大切さにも気が付いたり、
ブログを書いたからこそ、介護から得たものが大きいのだと、
そのことがはっきりとわかるのです。
ブログが私の介護を支えてくれた・・・
それが今、よくわかるのです。
ということで、これからも、このブログを続けていこうと思っています。
ブログを書くことは、ブログに限らず、何かを書いていくということは、
頭の中が整理整頓され、冷静になることができ、客観的に物事が考えられ、
生きることの大切さに気が付くことができるのではないか・・・
私はこのところの自分の変化に気が付いていますから、
以前のように、毎日の更新はできませんけどね・・・
これからもよろしくお願いいたします。
夕日が戻ってきました~
介護をしていた時にも夕日に癒されました~
みなさま、素敵な一日をお過ごしくださいね!
by gutsuri
| 2017-09-30 14:44
| 介護