「琴」と「音」 (自由部門)


私の介護生活(母の介護)は、4年間でした。

99歳で母が歩けなくなってから103歳での旅立ちまで、

この間、最期まで母とコミュニケーションはとれていましたが、

それでも、折に触れ、母は、戦時中の世界に迷い込んでいたり、夢の続きの世界に浸っていたり、

何かが原因で塞ぎ込み落ち込んでいたりと、いろいろな状態がありました。

その時に助けられたのが、お箏のCDなのですよ。

お箏のCDをかけ、それが終わるころには、母は元気になり笑顔も見せてくれました。

お箏の音色を聴くたびに、初めは真剣な顔で聴いているのですが、

母の顔が段々と穏やかになり、そして、笑顔が戻ってくる・・・

身体の緊張が解けてリラックスし、気持ちに余裕が見えるのです。

母の気持ちの変化が手に取るようにわかり、

本当にお箏のCDには助けられました。


住職さんがお付けになった母の戒名には、

「琴」という文字と「音」という文字が入っていました。

それを知った時の私の驚き!

何という偶然!

嬉しかったですね~

耳が遠い母にお箏のCDを聴かせるために、

部屋の中では、大音量で琴の音が鳴り響いていたのです~

毎日のようにです・・・

ベッドの中が全世界の母にとって、お箏の音色を聴くことは、

自由に歩ける2本足と同じ意味を持っていたのではないかと思われるのです。


住職さんは、母がお箏を好きだということはご存知でしたが、

介護の時にも、お箏のCDに助けられ、

お箏のおかげで母が元気で過ごせたなどということは話していませんから、

戒名の中に「琴」と「音」という文字が入っているのは、

ひょっとして、母の意思が入り込んでいるのではないかと、

導かれたその偶然に、何とも言えない満足感を覚えたのです。

今もまだ、その満足感に浸っています・・・

ひょっとして、お墓の中でもお箏の音色を聴いていたりして・・・


まさか・・・



近所の散歩道で
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今日の夕日です
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みなさまに良いことがありますように!






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by gutsuri | 2017-01-28 21:31 | 百寿者 | Trackback | Comments(0)

介護の極意は喜ばせること。2013年7月に満百歳になった母と共に花や音楽から元気をもらっています。無農薬、無肥料でバラを育てています。母は2016年11月に103歳4カ月で旅立ちました。。


by gutsuri