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人間の弱さって愛おしい・・・

昨日は久しぶりにお出かけをしました。

本当に久しぶりです。

母の調子が良いので、安心して出かけられます。

これに行ったのですよ。
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東京まで出かけなくてもわりと近くで観ることが出来ました。

美しい旋律に酔いしれた非日常のひと時でした。


幕間の休憩時間にコーヒーを飲んでいると、

ワイングラスを片手にした同年代の女性が同じテーブルに来ました。

「一幕終わりの3人の重唱は素晴らしかったですね」と話しかけられました。

「本当に聴きごたえがありましたね~ 前半の清らかな女神(アリア)の後、テオドッシュウの声が

上がりきらないところが2回続いたから、終りまで歌い切れるのか心配になったけれど、

3重唱は迫力ありましたね。でもちょっとお疲れ気味かもしれない・・・」

「きついスケジュールなのでしょうね。 大変よね・・・声を保つのは・・・

テノールも素晴らしかった~ スリムだったし良かったわよね。 パバロッティーのように太っていたら、

二枚目役は難しいわよね。」

「私はパバロッティーの輝くような伸びのある明るいテノールを聴いていると、洋ナシ体型の

パバロッティーがハンサムに思えてくるの。あのすばらしい声で女性に迫ってくるのだから、

そしてその自信満々の態度で、素晴らしいセリフを次から次へ吐くのだから・・・」

などと、久しぶりに人とのおしゃべりを楽しみました。

「テノール役は女性に二股かけて本当に悪い男ね~」ともおっしゃる・・・

そうよね・・・

でも恋多き男がいなくては「ドンジョバンニ」も「フィガロの結婚」も

その他たくさんのオペラは成り立たないですね。

別の魅力的な女性に惹かれる弱さがあるからこそ、

そこからいろいろな葛藤が生まれ、ドラマが始まり、そこから本来の自分との対決が始まる・・・

人間のもろもろの弱さの代表として、他の異性に惹かれる弱さでそれが表されているから、

問題が何か、手に取るようにわかるのだけれど・・・

人間の弱さが愛おしくもなり・・・

そして、繰り返されるその人間の弱さが、

自分に何かを気づかせてくれるのだと伝わって来るのです・・・


前半、テオドッシュウの声の調子は今一つでしたが、

それ以後は、見事に復活して、持ち前の美しい声がホールに響き渡っていました。

高音のピアニッシモが伸びるところは鳥肌もの・・・

緊張感に溢れた舞台・・・・素晴らしい歌と演技に酔いしれました。


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by gutsuri | 2016-10-23 07:00 | コンサート、音楽

介護の極意は喜ばせること。2013年7月に満百歳になった母と共に花や音楽から元気をもらっています。無農薬、無肥料でバラを育てています。母は2016年11月に103歳4カ月で旅立ちました。。


by gutsuri