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紫色の手

昨日は母はすっかり落ち着いていました。

ご機嫌ですよ~

にこやかな表情でリハビリの先生と身体を動かしていました。

具合が悪い時も、どういうわけか母は機嫌が良かったので、

つい私も気楽に考えていたのです。

でも、薬を服用した後、尿の様子がいつもと違い、量も少ないですし、

身体はかなりの負担を感じていたようです。

昨日からいつもの状態に戻ってきました。

目に見えない細かい部分の回復はこれからでしょう。

今の身体の状態にあったスピードで、多分、超スローペースだと思いますが、

少しづつでも以前の身体に戻ってほしいと願っています。

水分補給は、起きているときには、1時間おきに80㏄位を摂っています。

食事もおやつも、何かしら水分補給できるようにしています。

この調子で様子を見ながら、酷暑の夏を乗り切りたいですね。


熱を出し具合が悪かったときの母の手は、紫色で血の気がなくて、

生きている人の手だとはとても思えないような様子でした。

母の手をさすってみましたが、まったく変化なしです・・・紫色のまま・・・

気持ちが悪いと感じるほどの黒ずんだ紫色で、

身体が澱んでいると手が教えているようでした。

顔の色艶はいつも通りでしたから、大丈夫と思ったのですけど、

紫色の母の手に気が付いて、身体の調子が本当に良くないのだと実感しました。

母の手は、シミも皺もあり骨太のゴツイ手ですが、

今日の母の手は、老いてはいても、生きている人の血が通った手であり、

温かみを感じさせていますよ。

そういえば、往診の時に女医さんの手を見て、

「先生の手は白くてきれいですね~ 私の手は、ホラ、こんな・・・ですよ」と

母は自分の手を出して眺めています。

「百年生きてきた手です。働いてきた手ですよ~」と先生はおっしゃいます。

母は笑顔で自分の手を見ています・・・

案外、満足しているのかも・・・・歴史を刻んだ手に・・・


子供たちは夏休みに入りました。

じきに梅雨が明けますね。


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by gutsuri | 2016-07-22 07:00 | 健康

介護の極意は喜ばせること。2013年7月に満百歳になった母と共に花や音楽から元気をもらっています。無農薬、無肥料でバラを育てています。母は2016年11月に103歳4カ月で旅立ちました。。


by gutsuri