温かい聴診器
2015年 02月 27日
「美味しい!」と言いながら、生き生きとした表情になります。
好物を食べると嬉しくて、元気になる・・・
その様子がはっきりと目に見えるのですよ。
そして、もう一つ、扶美さんが元気を貰えることがあるのです。
月に2回の往診です。
母は、健康そのもの、お薬は何も飲んでいません。
内臓的にはどこも悪いところはないのです。
99歳で歩けなくなりましたけど、
どこといってトラブルを抱えているわけではないのです。
定期的な往診が、必要かどうかわからないのですが、
年齢が年齢だけに、念のために往診をお願いしています。
往診の先生は、多分、意識してだと思いますが、
扶美さんに「こんにちは~」と挨拶するときに、
全身からエネルギーを発していて、力に満ち溢れています。
その先生の迫力が、扶美さんに伝わって、
扶美さんがその迫力をしっかりと受け取って、
パワーを充電しているように見えるのです。
先生は、言葉と動作で、母に何かを与えて下さり、
母はそれを受け取り、もっと元気になっている・・・
実際、往診の後は母は上機嫌です。
お薬を頂戴することは、余りないのですが、
先生からエネルギーをしっかりと頂戴している・・・
そのように感じられる往診です。
先生は、在宅介護や終末医療がご専門ですから、
もっともっと弱った方をたくさん診ていらっしゃるのでしょう・・・
お薬以前に、患者を元気づける・・・
先生のこの迫力に、扶美さんは元気をたくさんもらっている・・・
強さと優しさ、包み込むような迫力と温かさ・・・
本当に有難い往診なのですよ。
アラフォーの女医さんです。
聴診器はぶら下げたままで来られます。
服の下で温められている聴診器・・・
先生の気遣いを感じます。
気合を入れて集中するってきっと大変なこと・・・疲れるでしょうね・・・
扶美さんは、往診の度に、元気の注射を打っていただいているようなものです。
いろいろな方のおかげで、
扶美さんのベッドの生活が成り立っています。
母の長寿は、皆さんのおかげです。
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心と身体