母の流儀
2013年 08月 22日
月に二回の定期往診をお願いしているのですよ。
先生は、午前は外来の患者を診ていらっしゃいますから
お昼頃から、往診になります。
大体、午後一時前後にいらっしゃいます。
一昨日の火曜日は、先生が来られた時に
母はちょうどテレビで「あまちゃん」を見ていました。
ドラマは、佳境に入っていたのでしょうか・・
小泉今日子の顔が映っていました。
時刻は、12時57分です。
あと3分で、ドラマは終わります。
先生が部屋に入って、「こんにちは~」と母に声をかけても
母は、テレビに夢中です。
先生の声が耳に入りません。
私が声をかけても知らん顔です。
どうしたものかと思案しましたが
私がリモコンでテレビを消しました。
母は我に返って、私に何かを言おうとして
先生の顔が目に入ったので
よそ行きの声を出して、挨拶をしていました。
が、いつものように私が傍に行くと
私の手を払いのけます。
テレビを消されたのが、余程気に入らなかったのでしょうね。
かなりはっきりと、表していました。
先生に対しては、まだ、母にもプライドというものがありますので
普通の顔で、いつも通りの受け答えを、笑顔でしていました。
先生が、血圧などの測定、聴診器での診察
胸にあせもが出来ていたようなので、それを見て戴いて
お薬を処方していただきました。
その間ず~と、母は私に棘を出していましたよ。
まあ、それで気が済んだらいいのですけど・・
先生が「テレビを途中で消して申し訳なかったですね。」
とおっしゃいました。
先生は母の耳にも届くように大きな声でおっしゃいましたが
母には聞こえていないようでした。
「いえいえ、先生、大丈夫ですよ。」と私は答えました。
もし母に、認知症が入っていなければ
往診に来て下さった先生に気を遣わせるなど
とんでもないことだとわかっていますから。
それが母の流儀です。
扶美さん、そうでしょう?
ぼんやりと、靄にかかってきていますけど・・
先生が帰られてから、じきに機嫌は直りました。
孫が一人、お泊りに来ています。
思っていたほど、手がかからなくなりました。
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今日の庭
夏のバラが、だんだんと終わりに近づいてきています。
蕾が少なくなりました。
アゲハやモンキチョウがやって来ます。
今日の写真は、8月21日のものです。
ナエマ